PyCon JP 2026 in 広島で登壇しました

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 昨年に引き続き、日本最大のPython国際カンファレンスであるPyConJP 2026で登壇してきました。2年連続のスピーカーとしての感想のほか、「PyConってどんな所なの?」という疑問にも答えてみようと思います。これを読んで興味を持ったら来年のPyCon JP 2027 in 沼津で会いましょう!

こんにちは。wat(@watlablog)です。2026年のPyConも熱い所でした!昨年に引き続き感想ブログ(若干旅行記)です!

PyCon 2026の資料

 今回のwatのトークは「Python×信号処理入門!音で絵を描くスペクトログラムのつくりかた」というタイトルです。以下の公式ページに紹介があります。
https://2026.pycon.jp/ja/talks/CKM9TJ

 以下のGitHubにデモコードとスライド(音声付き)を置いていますので、当日確認できなかった方は是非ご覧ください。
https://github.com/watlablog/pyconjp2026-wat

 今年からSpeaker Deckにも登録してみました。ブラウザでスライドを見ることができるので、こちらの方が見やすい人がいるかもしれません(ただし、音声や動画は流れません)。
https://speakerdeck.com/wat/pyconjp2026-wat-python-x-signal-processing-how-to-draw-pictures-with-sound-using-spectrogram-art

感想

CfPから採択まで

Advertisements

 昨年同様、やはりスピーカーとして参加できて非常に楽しかった!というのが一番の感想です。今回は誰に背中を押されるでもなく、自分の意思でCfPを出しました笑。Python関連のSlackでのやり取りを見てる限りでは、自分の知っている人はほぼ全員出していたのではないかという印象でした。

 今回のトークは昨年の音声可視化処理の続きとして、タイトルのはじめの方を統一し、2025年のコードを使って「遊んでみる」という内容にしてみたつもりです。というのも、自分自身がPythonをはじめたきっかけが趣味的であり、これだけ長く続けられているのも楽しんでやれているからというのが大きいです。これを聴いた人が、「Pythonは業務だけのものではない」と思ってくれれば幸いです。

 最新バージョンのPythonの話題ではなく、さらに流行りのAIやLLMの話題でもなく、「音で遊ぶ」という要素がはたして受け入れられるのか(そしてウケるのか)…という思いがずっとあったので、採択通知が来た時はかなりびっくりした印象です。

 下記公式ブログの記事によると、266件のCfPがあり、その中から45本のトークが採択されたようです。ということは16.9%の採択率ですね。この中で生き残れたのは奇跡!

・採択速報:https://pyconjp.blogspot.com/2026/07/pycon-jp-2026-proposal-acceptance.html?utm_source=chatgpt.com

 その後Carol Willing氏と北尾崇氏がKeynoteスピーカーとして決まったという記事も出ました。北尾さんはあのPython 向けのオープンソース・ゲームエンジン「Pyxel」の開発者です。もしかしてレビュー時に遊びに関係のあるトークがちょっと有利だったりしたのかな?と勘ぐっていました。それにしても266本のトークのレビューはかなり大変だったはず…お疲れ様です。

Day0:出発から非公式パーティまで

 広島までは飛行機で行きました(JALマイルを貯めていたので)。

JAL

 空港にはちょっと早くついてラウンジでPC作業していたのと、JALは飛行機の中でWiFiが使えるので機内でもPC作業…そして広島空港から広島駅までの高速バスの中でもPC作業…という側から見るとずっとPCいじっている人だったと思います。というのも、今回のトークテーマは画像を音にする遊びであるため、誰でも簡単に遊べるようWebアプリをつくっていました。作成したWebアプリはこちら。
https://spectra-draw.watlab-tools.com/

 ホテルにチェックインするともう18:00近かったので、特にこの日は観光をしませんでした。Day0の事前受付をして、19:30から開催されるPython Asiaの人たちとの非公式パーティに参加を申し込んでいたからです。この日のパーティは広島のSess!on'sというクラフトビールのおいしいお店でした。

 23時すぎまで(人によっては0時過ぎまで?)参加していましたが、色んな人とグローバルに交流できてこちらも楽しかったです。特に今年はPyCon TW2026(台湾)にも参加するので、事前に顔見知りになれて連絡先を交換することができてよかった!

Day1 PyConJP2026開始!から公式パーティまで

 会場である広島国際会議場に着くと、「ひ ろ し ま〜、PyConJP」の音楽がなっていました。昨年もそうでしたが、このオリジナル楽曲は好きです。
 最初にCarolさんのキーノート講演があり、その中でPython周辺技術の紹介とともに身近な人が次々と紹介されていくのを聴いて、なかなかすごい人たちに囲まれているな…と改めて思った次第です。講演の中ではコミュニティがPythonを育てるという趣旨の話がされていました。Carolさん自身も翌日の「PyLadies: Growing Communities Around the World」という招待セッションでトークショーに参加されています。Pythonは特にコミュニティ活動が活発なのではないかと思いますが、運営することの難しさというのも感じられました。

 Day1の最初に紹介がありましたが、今回はPyCon JP QuestというWebアプリを使ったゲームが開催されていました。これはいろいろなアクションをするとポイントがたまるという内容で、企業ブースもクエスト用の催しに工夫がされていて終日楽しかったです。特にはじめての人とクエストの話題で会話ができるという「きっかけ作り」に貢献していたと思い、当日のパーティ会場におけるコミュニケーションが活発になっていたと思います(レギュラーイベントにしましょうよ)。

 Day1で聴いたトークはこちら。どのトークもレベルが高く、非常に勉強になりました。難しいトークでも知らないキーワードをメモすることで後で調べることができるので、上級に分類されるトークを聴きに行くのもありだと思いました。
VLMで2.3万枚のPyCon JP写真を検索!無料クラウド枠で実用的なマルチモーダル&顔認識検索システムを構築した裏側
LLMの出力を"いい感じに"する技術 — FastAPIで仕上げるAI Agent設計パターンを野球AIで実践した話
PyVista on WebAssembly: サーバーレス3D可視化の実現
自作DBで理解するベクトル検索のしくみ
告白します、キャリアの半分を「print」の誤った使い方で過ごしました
Webエンジニアなのにブラウザの仕組みがわからないので、Pythonで自作してみた

 最後のブラウザを自作するトークは特にお気に入りで、このトークを聴いたことがきっかけで自分もPythonで自作してみようと思うアイデアが出ました。トークを聴かなかったらしなかったであろうアクションが生まれると、なんだかそれだけでもPyConに来た価値があるという感覚です。

 トークの後はLTです。LTとはライトニングトークの略ですが、今回は広島開催ということもあり「Okonomi Talk」というエイリアスで呼ばれていました。5分間の猛烈なトークもすべて面白かったです!

 パーティではPyCon JP 2026オリジナルビールが振る舞われていました!このビールは地元広島県タローズさん作とのこと。おいしかったのでお土産に2本買って、今1本飲みながらこの記事を書いています。

オリジナルビール

 パーティは各国からの参加者が集まっています。そのため会話は英語がちらほら聞こえます。やはり英語ができると楽しさは倍増するという昨年の感想は正しいと改めて思いました。

Day2 登壇から観光まで

 Day2はいよいよ自分の登壇イベントです。実は前の週(お盆休み)に風邪をひいて、そのときに発表練習をしたときから喉が終わっていました(体調自体はPyConの前の日曜には治っていましたが)。発表練習もしないわけにはいかないのでPyConの前々日くらいに小声でやってたのですが、それでもやや悪化…。このような状況なので若干不安になりつつ、当日を迎えました。

 しかしのどぬ〜るスプレーの使用が2本目に差し掛かったDay2当日にはかなり楽になり、最初の方で若干喉が変になったかもと思いましたが、発表中に咳き込んだり声が出なくなるということはありませんでした。発表時間も守ることができなんとかセーフ。

 会場はダリア1、たくさんの方に来ていただき本当に感謝です。

PyConJP2026登壇

 こちらが発表時の心拍数です。さすがに2年目なのか、若干昨年よりは心拍数が低いかも(それでも高い)。昨年は極度の緊張で発表直後に知恵熱のような症状が出ましたが、今回は体調不良にならなかったのもよい傾向でした。

心拍数
Screenshot

 以下SNSの反応の抜粋。

 発表後に何人か質問に来てくれたり、watの書籍を買って良かったので知人にも送付したよという人もいて、めちゃくちゃ嬉しかったです。ちなみに僕の書籍「いきなりプログラミングPython」は書籍展示コーナーに置いてありました!

 あと前日お昼を一緒に食べたKeynoteスピーカーの北尾さんも僕のトークを聴いてくれたようで、後で感想をいただきました!
 こちらはミーハーなので、その後北尾さんのサイン会に参加しサインをいただきました。

 Day2に聴いたトークはこちら。最初の補聴器のトークは自分の音声処理のトークと分野が近いこともあり、大変興味深く聴くことができました。
補聴器は私の聞こえに何をしている? ~ Pythonで"見えない処理"を可視化する
PyLadies: Growing Communities Around the World
How pycon KR contributed to AX in IT-less industry
異なる設計思想のフレームワークを経験して得た学び(Laravel開発からDjango開発へ)
作って理解するCoding Agent 〜フレームワークに頼らないピュアPythonでの実装〜

 Day2 Okonomi Talkもさらに熱さを増していましたが、大トリをつとめた方(元Google?)のトークがすごすぎてずっと忘れられません笑。動画があったらもう一度みたいですね。

 Day2ラストは楽しみにしていた北尾さんのKeynote講演です。「Pyxelで、プログラミングを遊ぼう!」のトークは45分があっという間に感じられるほど惹き込まれ、「楽しく作る」という自分もずっと思っていたことを正に体現している人だな、と感じて完全にファンになりました。

 ちなみにPyCon JP Questのスコアは92点でした。抽選商品のGetはできませんでしたが、十分楽しめました。

PyConJP Quest Score
Screenshot

 Day2は「もしかして体調不良になるかも」と思っていたので、とくにconnpassで非公式パーティ等には申し込まず、当日の有志数名でまで足を伸ばして弾丸観光(Double meaning)に行ってきました。お好み焼きおいしかった!

お好み焼き

Day3 帰宅

 Day3はスプリントをやっているので、翌日も休みであれば行きたかったのですが、結構長く休みを取ったので月曜は仕事…。今回もスプリントは断念して帰宅しました。PyCon参加者からの情報で、紙屋町にストリートピアノがあるよ、と聴いていたので、ホテルをチェックアウトしてからちょっと寄ってきました。最近練習していなく、あまり弾ける曲がなかったので、ショパンのノクターンop.9-2と幻想即興曲だけ弾いてきました(結構順番待ちされている人気スポットのようです)。

広島紙屋町のストリートピアノ

これにて今回のPyCon JP 2026は閉幕!

帰りの飛行機

次回は…

 今回もスピーカーとして参加できて楽しかったです。また、昨年よりもイベントがさらに活発になっていたと思い、Pythonコミュニティ、運営の努力をすごく感じました。そして何よりこれだけグローバルなカンファレンスのため英語が流暢に話せたらどれだけ良いか…と思う次第。毎回思ってはそんなに必死にやらないということもあり、今年の目標は海外PyConに参加するという所に置いていました(昨年の記事を参照)。

 すでに10月に開催されるPyCon TW 2026への採択は決まっていて、飛行機の予約もとったのでそろそろその目標が達成される予定です。これで英語をやらないわけにはいかなくなりました。学生の時に国際会議で台湾の成功大学で発表したのが海外発表の最後…はたして同じ台湾で行われる英語のトークは無事に終わるのか?
 撃沈してもコミュニティはおそらく暖かく迎えてくれるという印象はありますが、できるだけ準備に努力は惜しまないようにしようと思います。

PyCon JP 2026の雰囲気が伝わったでしょうか?
Xでも関連情報をつぶやいているので、wat(@watlablog)のフォローお待ちしています!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*